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You are my symbol of mourning.                                                                                                                                                                ギアスで短文。ジャンル・キャラ問わずのいろいろ。
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「―――‥ルル、‥シュ?」



スザク。

俺はおまえの帰る場所にはなれなかった。
おまえも俺の帰る場所にはなってくれなかった。

けれど笑って見せた。

せめておまえの元から旅立てることに。



そして世界は暗転した。


----------
ピクチャー三巻をふまえてルル死ネタ。
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「ひとつ、聞いても?」
「なに?」
「何で殺したの?」
「日本を守るため」
「嘘」
「‥え?」
「嘘でしょ。それ」
「嘘じゃないよ」
「あなた、そんなこと考えて行動出来るほど、頭良くないもの」
「酷いな」

「守りたかったのは、日本じゃないでしょう?」

「‥‥なんで?」

「それと、」
「聞きたいことは一つじゃなかったっけ?」
「知りたいんだけど」
「ああ言えばこう言うのはゼロの受け売り?」

「後悔してる?」

「‥‥どれのことを言ってるのかわからないから、答えようがないな」
「わからないんだ?」
「うん、わからないね」
「心当たりがありすぎて?」
「‥‥そうかもね」

「‥なによ?」
「‥‥僕も、聞いていいかな」
「いいわよ」

「君は、生きるのを悔やむことはある?」

「無いわ」
「きっぱり言うね」
「だって無いもの。‥‥迷ったことはあるけれどね」
「今は?」
「迷ってなんかない」
「なんで」

「流した血を無駄にしないために戦っているから」

「‥‥それも、ゼロの」


「彼の言葉で、私の覚悟よ」




だから安心して

貴方の血だって無駄にしない
「おまえは母親と妹の自由を奪われた」
「ああ」
「枢木はユーフェミアを奪われた」
「ああ」
「肉親と他人、各奪われた者との関係性は違う。しかしどちらも大事という点では変わりがない」
「ああ」
「わかりあえないのか?」
「無理だな」

何故なら俺はあいつにとっては、加害者以外の何者でもない。

「ゼロはルルーシュだと言えばいい」
「駄目だ」
「どうして」
「その行動に意味はない」
「―――どうして」

あの女は父親をおまえに奪われて尚、おまえを愛していたではないか。

「―――スザクは違うんだよ」
「‥‥」
「あいつは、頑固だから」
「‥‥」
「スザクとシャーリーは、違うんだ」

違うのはあの二人ではなく、おまえから二人に向かうベクトルの種類だろう。

「時間だ」
「迎え撃つのか、ランスロットを」
「ああ」
「撃てるのか」
「―――愚問だな」

魔神は微笑んだ。
最早それすら仮面。


おまえはあいつの扉を何度も開いたのに、
あいつは遂に一度もおまえの扉を開けなかった。


「‥‥『枢木』の癖に、なんて情けない男」


機内では白き騎士の濁った怨嗟が響いていた。


----------
【枢木(くるるぎ)】(名詞)‥扉を開ける為に必要な装置。回転のための軸。

ナナリーの元にはしあわせを
ユフィの元にはこころを

そしてスザクの元には罪への罰を捧げて置いた




そしてやっと彼は無(ゼロ)になった
「カステラ」
「いい加減、ピザは食い飽きたか?」
「あり得ない。おまえを食べ物に例えたんだ。うどんでもいいぞ」
「訳が分からないことを言うな」


「キャパシティの広さだよ、ルルーシュ」


*
罪も罰も悲しみも
なにもかも受け入れられるその広さこそ
四ヶ月間の自分救済措置!
そんなわけでこのお部屋の立ち上げ。
ギアス最終回と共にSSSスペースを立ち上げたわたぐもです。
世のお嬢様方、ご機嫌麗しゅうごさいます。



部屋の名前は『背中合わせのライラック』
副題は『You are my symbol of mourning.(貴方は私の喪の象徴)』


ライラックの花言葉は「友情」「思い出」、けれど花自体は「喪の象徴」。

「背中合わせ」は相手を信頼してこその姿勢、けれど逆に自分の視界に相手は決して入らない、つまり「直視出来ない・見ない」姿勢。

スザルルにぴったりな二つをあわせて命名。

スザクとルルーシュ、互いの存在は掛け替えの無い友人でありつつ、確かな死の象徴であると思います。
二人の目指す未来は同じ。けれど過程が手段が違う為に得た先には相手はいない。
相手がいては、望んだ未来が手に入れられない。
ルルーシュはともかく、スザクはそう。


小部屋の名前はスザルル由来ですが、アプするものはいろいろです。
スザルル中心で雑多書きます。
オールキャラになる予感。
薄暗いモノが中心になる予感。(…)

更新頻度はかぼちゃ内で一番高いと思われます。
きっと毎日なにかしら更新してるはず。
なので更新状況は履歴に載せません。

気の向いたときにでも、二匹の赤い鳥をひっ捕まえて扉を開いてやって下さいませ。
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