殺したいのは只一人

一人殺せば　人殺し
百人殺せば　英雄に

ならば万人殺せば　一体何になれるのだろう？



【少なくとも騎士では　ない。 】

そして世界は僕独り

戦いの中で優しさや幸福を得た
簡単なこと
彼女がくれた

そう、簡単なことだ
そんな簡単なこと、どうして気づかなかったのだろう


ならば反対に、
戦いの果て、平和の中に虚しさが生まれる可能性を


簡単なこと　だってすべて僕の自己満足だったから



【狂騒の果て】

遊園地 ～騎士姫編～

【絶叫マシン】


「スザク、もう一度！もう一度あれに乗りましょう！」

「ユフィ、ちょ‥ちょっとたんま‥！」


----------
スザクはナイトメアで華麗に空中戦はこなせても、テーマパークの絶叫系には本気で逃げ腰だと思う。
ユフィは勿論ばっちり乗りこなします。両手だって離せます。

自愛の虚言者

「嘘つきさんは正直者なんですよ」


憔悴し項垂れる自分に、彼女は慈愛の笑顔で宣った。



「だって、本当の事を知っていないと　嘘は吐けないでしょう？」


--------------------
傷つきたくない素直な心が自愛となって正直な嘘を繕い呟く。

崩壊の誓い

「飢餓」
「病気」
「汚職、腐敗」


「差別」

「戦争とテロリズム」

「繰り返される憎しみの連鎖」


「愚かな鼬ごっこだ」

「誰かが、この連鎖を断ち切らなくてはいけない」


「理想だな」


まさしく、そうだ。
『誰か』は僕ではなかったのだから。


----------
5話より。
あの日のユフィの願いから、今もっとも遠いところにいるスザク。