You are my symbol of mourning.
ギアスで短文。ジャンル・キャラ問わずのいろいろ。
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「まだ硬貨を眺めているのか」
「これ」
「なんだ」
「穴あきの金色。これだけ表に値段が書いていない」
「値段って‥ああ、まあそうだな」
「何故だ?」
「さぁな。日本人じゃないんだ、俺が知るか」
「ルルーシュは五円玉に似ているな」
「ふ、随分安いな」
「不満か」
「ああ。釣りあっていないだろう」
「どっちが不足だ?」
「たまには自分で考えろ」
これだけは誰が見ても分かりやすい表と裏。
悪役を演じるおまえとはやっぱり等価だと結論付けた。
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「これは?」
「‥ああ、日本の硬貨だ。懐かしいな、まだ残っていたか」
「枢木の家に囲われだった時の物か」
「なんだ、その囲われとは」
「そのままの意味だよ」
「意味深だ」
「桜‥日本の国花だな。文字だけの簡素な表面とは違って中々豪勢な柄だ」
「C.C.。感慨に耽っているところ教えてやる。その硬貨は桜が書かれた面が表だ」
「そうなのか?」
「他の硬貨も同じ、絵柄が描かれている面が表、鋳造年表示の書かれている面が裏だ」
「表と思ってみれば実は裏、か」
「どうした」
「いや?そっくりだな、と思っただけだ」
「何とだ」
「ちょっとは自分で考えてみたらどうだ?」
人に表と思い込ませて実は裏。
そっくりじゃないか、おまえの大事な日本人のお友達に。
--------------------
C.C.も(も?)枢木が嫌いだといい。
『まさか危ないことしてるんじゃないだろうな?』
「探りを入れられたんじゃないのか、今のは?」
「さぁな」
「否定しないんだな」
「―――何も変わらないと思っていた。立場も世界も、」
「人(こころ)も?」
「C.C.、おまえに会うまでだ」
「だから枢木も変わっていると?」
「変わらないものなんて無い。スザクだって例外ではない。生きているんだからな。少なくともスザクが昔に夢を見ているのは確かだ。‥‥夢を見ている時点で、現状との差を感じているということだろう」
「おまえではなく、軍、ブリタニアという体制への不満かもしれないじゃないか」
「答えは不明、だから『さぁな』と返した。大体、スザクに疑われてる可能性を示したおまえ自身がそれを否定してどうする‥‥おい、聞いているのか?」
「寝る。おやすみ、ルルーシュ」
「‥‥我が侭女」
それでもルルーシュ、おまえだけは八年前からちっとも変わらない。
【変わったのはおまえを取り巻く環境だ】
その身を堕とす憎悪も執念も優しさも。
ずっと抱えていたじゃないか。
「探りを入れられたんじゃないのか、今のは?」
「さぁな」
「否定しないんだな」
「―――何も変わらないと思っていた。立場も世界も、」
「人(こころ)も?」
「C.C.、おまえに会うまでだ」
「だから枢木も変わっていると?」
「変わらないものなんて無い。スザクだって例外ではない。生きているんだからな。少なくともスザクが昔に夢を見ているのは確かだ。‥‥夢を見ている時点で、現状との差を感じているということだろう」
「おまえではなく、軍、ブリタニアという体制への不満かもしれないじゃないか」
「答えは不明、だから『さぁな』と返した。大体、スザクに疑われてる可能性を示したおまえ自身がそれを否定してどうする‥‥おい、聞いているのか?」
「寝る。おやすみ、ルルーシュ」
「‥‥我が侭女」
それでもルルーシュ、おまえだけは八年前からちっとも変わらない。
【変わったのはおまえを取り巻く環境だ】
その身を堕とす憎悪も執念も優しさも。
ずっと抱えていたじゃないか。
「スザク君、モニター!」
『日本人よ、嘆くことはない』
「‥‥なん、で‥」
『日本人よ、諦めることはない』
「‥どうして‥‥」
『奇跡はある。ここにある』
額を、頭を撃ったんだ。
確かに撃ち抜いた。血が散ったんだ。
確かに殺したのに!
『私はゼロ、世界の救世主である!』
「なんで生きてるんだ、ルルーシュッ!」
*
「奇跡の生還について高らかに演説、ご苦労様」
本当にそう思っているか怪しい冷めた声。
「何故俺は生きている」
「その答え、おまえは最初に見ているだろう?」
C.C.が己の額を指す。
シンジュクゲットーの旧地下鉄道、薄暗い地下でその額は確かに打ち抜かれた。
「マオは死んだ」
「ギアスに勝てなかったからな」
何の感情も込められない声は淡々と事実を語るだけ。
「言った筈だ、人とは違う時間・摂理で生きることになる、と」
何の感情も映さない赤い瞳はじっと前を見据えるだけ。
満足そうに魔女は笑う。
「おめでとう、ゼロ。おまえが勝者だ」
そしてようこそ、果て無き地獄へ。
----------
忘れるな。ルルーシュ、それがおまえの本当の名前だよ。
『日本人よ、嘆くことはない』
「‥‥なん、で‥」
『日本人よ、諦めることはない』
「‥どうして‥‥」
『奇跡はある。ここにある』
額を、頭を撃ったんだ。
確かに撃ち抜いた。血が散ったんだ。
確かに殺したのに!
『私はゼロ、世界の救世主である!』
「なんで生きてるんだ、ルルーシュッ!」
*
「奇跡の生還について高らかに演説、ご苦労様」
本当にそう思っているか怪しい冷めた声。
「何故俺は生きている」
「その答え、おまえは最初に見ているだろう?」
C.C.が己の額を指す。
シンジュクゲットーの旧地下鉄道、薄暗い地下でその額は確かに打ち抜かれた。
「マオは死んだ」
「ギアスに勝てなかったからな」
何の感情も込められない声は淡々と事実を語るだけ。
「言った筈だ、人とは違う時間・摂理で生きることになる、と」
何の感情も映さない赤い瞳はじっと前を見据えるだけ。
満足そうに魔女は笑う。
「おめでとう、ゼロ。おまえが勝者だ」
そしてようこそ、果て無き地獄へ。
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忘れるな。ルルーシュ、それがおまえの本当の名前だよ。
「カステラ」
「いい加減、ピザは食い飽きたか?」
「あり得ない。おまえを食べ物に例えたんだ。うどんでもいいぞ」
「訳が分からないことを言うな」
「キャパシティの広さだよ、ルルーシュ」
*
罪も罰も悲しみも
なにもかも受け入れられるその広さこそ
「いい加減、ピザは食い飽きたか?」
「あり得ない。おまえを食べ物に例えたんだ。うどんでもいいぞ」
「訳が分からないことを言うな」
「キャパシティの広さだよ、ルルーシュ」
*
罪も罰も悲しみも
なにもかも受け入れられるその広さこそ
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